Curse Me, Don't Bless Me #4
…だから、全ての表現者は呪われているんだってばよ。
俺は…基本的にではあるが…表現者が…人間が、大好きだ。
音楽を志す者。役者。絵を描く者。文章を紡ぐ者。
そこには常に、尊敬の念と…愛情がある。本当だ。決して嘘じゃない。
…しかし。その「表現行為」には…許し難い程の…抗えない程の嫌悪感が…。
…いつからだろう。思い出せない。
その歌は…女々しくあざとい詐欺師のすすり泣き媚びる声にしか聴こえず…
ギターの音にはアルミホイルをくしゃくしゃ噛む様な、ナルシスティックな不快感しか無い。
薄気味悪い「音響系」連中の音楽からは手抜きと無知から産まれる雑音しか聴こえてこない。
TVアニメはことさら気持ち悪く、安いエロ本をデタラメに切り刻んだ紙芝居にしか見えず…
中年男が汗だくではあはあ喘ぐ鬱陶しい声しか聴こえてこない。
あんなに好きだった漫画からは酸化した印刷インクの匂いしか感じられず、物語は全く記憶に残らない。そこには下卑た妄想と暴力と不毛な「死」があるだけだ。
…造型はどうだ。デザインは。タイポグラフィ…映画は。いっそ創作料理なんてどうだ?
…気持ちが悪い。誰か、助けてくれ。
これを「感性」と呼ぶのなら…「感性」とは何と無意味で生産性の無い言葉だろう。
…いっそ一切の「表現」に触れず、食べて、寝て、生きれば…魂は救われるのだろうか。
…俺たち日本人は、どうにもならない程に呪われている。
その「呪い」の名は………
…もう少しで、思い出せそうなんだ。
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