return to eighties
トートツだが俺は、80年代にセーシュンを過ごした世代だったりする。
いわゆる、10代をね。
しかしながら。
俺は自分のセーシュン期である所の80年代が、当時は大っ嫌いだった。
…バブリーで、浅くて、嘘くさくて。
…飾れば飾る程、貧乏くさくて、みたいなイメージ(笑)
70年代にカッコよかったバンドも、80年代に入ってみんな一気にカッコ悪くなった。
ハッキリ言って意味の無い、とってつけた様なハイファイ志向は
ROCK N' ROLLの気持ちいいミッドレンジまでも根こそぎ削り落としてしまった。
ライヴエイドに出て来たボンゾレスZEPPELINも「なんだかなあ」な感じで。
ロバートプラントの髪型とサテン(?)のシャツがとにかくダサかった印象しかない。
俺たちの住むニポーンはもうそれ以前のていたらくで。
全世界が馬鹿一色に染まった時代…それが、俺の当時抱いていた80年代の印象だった。
ちなみに。
ギョーカイ人もこの時代を引きずっている人はだいたいどーしよーも無い馬鹿が多いwwww
で。大人になって、気付いた事がある。
あんなに嫌悪していた80年代イメージ…それは結局の所、
アホなメディアがでっちあげた「80年代」に過ぎなかったんだな、って事。
古本屋なんかで、当時の馬鹿雑誌をパラパラめくってみると良く分る。
クルマ→オンナ→ラーメン→マイクタイソン→湾岸→クルマ→オンナ(以下ループ
アホか。氏ね(怒)
80年代後期に入って、愛すべきGUNS N' ROSESが登場したとき、俺たちは狂喜した。
Capitain America's been torn apart
Now he's a court jester With a broken heart
He said turn me around And take me back to the start
I must be losing my mind "Are you blind ?"I've seen it all a mllion times
-Paradise City
俺たちはソッコーでTATOOを入れた(笑)当時溜まり場だった「山川邸」ってトコで。
みんなまだ10代だったし、先の自分達のライフスタイルがどうなるかなんて、
まったくもって分ったモンじゃなかったけど
…あの薄気味悪いバブリーな社会風俗に対する、心の底からの反抗だったんだろーなー
なんて、今振り返ると思う。とにかく、やらずにはいられなかった。
ディスコの巨大な照明が落下したあの事件は、バブルの崩壊を象徴するかの様だった。
で。90年代に入って…
カートコバーンがそんな馬鹿時代=80年代の崩壊に完全にトドメを刺した。
俺たちはあいかわらずバンドをやっていた。
グランジやおマンチェ、シューゲ、ハウス、エレクトロ。
いろんなモノが出て来て、結構それなりに楽しかったな。
で。そんな90年代も終わった。
俺たちはあいかわらずバンドをやっている。なげーなしかし(汗)
最近、80年代を思い返す事が多い。
先にも書いた様に、アホなメディアのインチキ臭いクソ洗脳のおかげで
俺はあの時代の、沢山の素晴らしいモノを見落として来た気がする。
DISCHARGEやCRASS、UKハードコアが出て来たのも、愛すべきGOTHが産まれたのも、
今思えば全部80年代じゃねーか。
70年代アングラがそのままタフに進化した地下カルチャー、ちゃんとあったんだよな。
ごめんよ80年代。
そしてただいま80年代。
馬鹿にしたりなんかして悪かったな。馬鹿なのは俺の方だったぜ。
「お前なんか嫌いだ」って過ごしてしまった10年間を、もう一度やり直そうよ(笑)
…なんて、ひとり思ってみたりする早朝。