Wednesday, August 01, 2007

UNLUCKY YOUNGMEN

ずいぶん日にちも経ってしまいましたが…

iNDEEP DARKENED NIGHT。無事に終了しました。
ご来場のみなさま。
出演者のみなさま。
そして関係者のみなさま。
本当にありがとうございました!

詳しい内容はここで書こうと思っていましたが…
…マジで気力が無く(汗)
放心したり、あわわこれじゃいけねえ、と仕事をしたり。
…と、相変わらずの慌ただしい日常に帰ってまいりました。

「ROCKする」この、たったひとつのシンプルな事が、
こんなにも人生に感動を与えてくれるとはね。
…全く持って感謝以外の言葉が、無い。

…さてさて。
ライヴが終わって、じっくりと休んで…本屋に出かけた。
俺にとっての、超癒し時間w



今回の目玉は、カムイさんと大塚英志のタッグによる
「アンラッキーヤングメン」1&2(完)だ。

どうですかコレ。…買うしか無いよね(笑)
てな訳で、書店に入ると真っ先に手に取る。
…店頭でパラ読みするも、想像をはるかに超えた筆致に驚愕。
何と言うのでしょうか、「絵に脳内を浸食される」様な。
モノクロの映画を観る様な、ワイルドでリアルなタッチ。
久しぶりにドキドキしながら、買って帰ったのでした。

…で。
訳あって(笑)本日ソッコーで読了。

… ヤラれた。素晴らしすぎるのです、この作品。
読み進める都度、懐かしい、紙と、インクの匂いが
…「昭和」の匂いが、するのです。もう、切ないほどに。

"連続射殺魔"永山則夫。北野武。三億円事件。
連合赤軍〜永山洋子、坂口弘…。
明らかにこの辺の人物が、虚構と現実の狭間で"自身"を"演じる"…
まるで実験演劇の様な演出とシナリオに仰天しつつも、
それ以上に、本能に、嗅覚に、強烈に訴えてくる…
全編に漂う、懐かしくも貧しい、
まさに、俺が産まれた頃の、東京…新宿界隈の匂い。
映画「薔薇の葬列」のインパクトを、はるかに超えたソレ。
「太陽を盗んだ男」よりも、断然面白い。
駄目だ。ヤラれました。全面的に。

これ、「喜劇」だと思った。…なのに、すごく悲しくてね。
破天荒なのに…悲しい。
鬱々としているのに…なんかどこか馬鹿馬鹿しい。

…この感覚こそが、「昭和のリアル」なのです。
シナリオはフィクション。けれど、残る感覚はノンフィクション。
…いわば完全な「リアル」…犯罪だよソレwww知能犯www

ここをひと回り過ぎた「昭和」が、俺のリアルな青春時代だった。
…ハードコア。少年ヤクザ。校内暴力。猟奇殺人。金属バット。
70〜80年代までは、おそらく大差ない、あの新宿界隈の匂い。
あの辺の「昭和の暗黒」も、このタッグで描いてくれないかなあ。
…なんて、思ってみたり。

間違い無く、2007年上半期のベスト・コミックス。
特に…
「昭和」がファッションだと思っているV系は絶対に読め(笑)